“ゆとり君”と働くために覚悟しておくこと(第11回)

2週間に1回の面談と、雑談力をつける訓練をする

2016.03.10

クリップについて

 ゆとり世代の特徴として「ホウレンソウが苦手」というものがあります。報告・連絡・相談というビジネスの基本中の基本です。苦手な原因には、前述したような「上司が怖い」「上司が苦手」という、それまで接したことのない人たちと接することへの漠然とした恐れがあります。

 もう1つの原因は、ゆとり世代には、自分が心を開いて何でも相談できる相手が極めて少ないということです。ゆとり世代は他人との関係が希薄で、自分から積極的に人間関係を求めていこうともしません。

 1つの例を紹介しましょう。大学生が2人で話をしています。「昨日、アルバイトが面倒だったから、サボってやったんだ」「へー、そうなんだ」。

 肯定も否定もなく、無気力にあいづちを返しました。これが、ゆとり世代の平均的な友人関係です。絶対評価によって「ほかの人はどうなのか」「ほかの人と比べて自分はどうなのか」という思考をしないで育ったゆとり世代にとって、友人といっても他人には関心が薄いのです。

 これが上司世代の友人関係であれば、「サボるなんて、最低だな」と時には冗談めかして言ったり、「今回はしょうがないけど、本当はまずいだろう?」と理解を示しつつも軽く説教をしたりするでしょう。そこには「ほかの人に迷惑がかかるのに、最低だな」という、集団の中における常識が友人に欠けていることの指摘や、「サボっていたら友人自身がこの先、困るからまずい」という友人への関心があります。この部分が、ゆとり世代は非常に希薄になっています。

 絶対評価だから集団の中での立ち位置が分からないし、気にならない。つまり、他人に興味を持たないのです。だから、会社という集団の中でも、行事や飲み会を私的な理由で断るのは日常茶飯事です。それを「申し訳ない」とも思っていません。それでも、上司への苦手意識など、対人関係を克服させれば、報告と連絡はなんとかできます。彼らの学生時代にたとえれば、クラスメート程度の関係という意識を持って、上司とも接します。これは事務的に連絡をやりとりする関係です。

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連載記事≪“ゆとり君”と働くために覚悟しておくこと≫

柘植 智幸

柘植 智幸じんざい社

1977年大阪生まれ。専門学校卒業後、自分の就職活動の失敗などから、大学での就職支援、企業での人財育成事業に取り組む。就職ガイダンス、企業研修、コンサルテーションを実施。組織活性化のコンサルティングや社員教育において、新しい視点・発想を取り入れ、人を様々な人財に変化させる手法を開発し、教育のニューリーダーとして注目を集めている。さらに、シンクタンクなどでの講演実績も多数あり、毎日新聞、読売新聞、産経新聞、経済界、日経ベンチャーなど多数のメディアにも掲載される。

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