Wi-Fiのビジネス活用術(第2回)

オフィスのWi-Fiは導入後のトラブル対応がキモ

2015.09.02

クリップについて

 自宅ではインターネット接続にWi-Fiの無線環境を存分に活用している。一方、オフィスのパソコンはLANケーブルがつながったまま……。こんな状況を不自由に感じたことはないだろうか。ちょっとした人事異動でパソコンの接続の変更に手間取る。会議スペースでパソコンを使おうとしても使えない。有線LANでパソコンをつないでいるオフィスでは、こんなストレスを感じがちだ。オフィスでも自宅と同じようにWi-Fi環境があったら、仕事がやりやすくなるのにと思う人も多いはずだ。

 実は、こうした問題はかなり改善されつつある。100人以下の中小規模の企業でも、すでにWi-FiルーターやモバイルWi-Fiルーターを導入している割合が増えているという。しかしこのようなオフィスのWi-Fi化の進展は、新たな問題を生み出している。オフィスのWi-Fi化は機器を導入すれば終わりというわけにはいかないからだ。

 企業でWi-Fiを導入した際に、一番の問題になるのはトラブル対応だ。Wi-Fiは無線で接続するために、トラブルの原因や解決策が見つけにくくなることがある。Wi-Fiが何らかの原因で、うまくつながらなくなってしまった。こんなときに、誰が責任をもって解決に当たるのか。企業の中には、システム専任者を置く余裕がないところもあるはずだ。

 トラブルが解決できなければ、業務が滞ってしまう。トラブル対策は必要不可欠だ。さらに、個別端末の設定変更などの管理、システム拡張への対応、セキュリティ対策の強化など、オフィスのWi-Fiは導入後の運用面で手間がかかることも認識しておくべきだろう。

目に見えない電波だけにトラブル対応が一番の課題

 システムの専任担当を置くのが難しい場合、社員の中でITに詳しい人が本来の仕事とは別に担当することになる。本社ならともかく、離れた拠点でWi-Fiにトラブルが発生したときは大変だ。その拠点にITに詳しい人がいなければ、本社のITに詳しい人材が、本業を休んで出向かなければならない状況も考えられる。中小規模の企業がWi-Fiを活用する上で、トラブル対応の人材不足は大きなネックになっている。

 セキュリティ対策も、企業でWi-Fiを運用する際には重視しなければならない。業務で利用している社内ネットワークだけに、アクセス権限の管理等には注意したい。実際に、接続可能な端末を個別に指定したり、ユーザー認証を採り入れたりすることが必要だ。ただ、これによってセキュリティレベルは向上するが、接続する端末の追加や変更の管理などの手間が増えてしまう。

 こうした問題の解決策となるサービスを通信事業者が提供している。例えば、NTT西日本の「スマート光ビジネスWi-Fi」、NTT東日本の「ギガらくWi-Fi」、KDDIの「KDDI ビジネスセキュアWi-Fi」、NTTコミュニケーションズの「Arcstar Universal One クラウドWi-Fi」といったサービスだ。これらは、Wi-Fiによるオフィス無線LANの初期導入から運用・サポートまでを含めてワンストップで面倒を見てくれる。こうした企業向けのWi-Fiソリューションを利用することで、どのようなメリットがあるかチェックしていこう。

導入から運用・保守までワンストップでサービス… 続きを読む

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連載記事≪Wi-Fiのビジネス活用術≫

執筆=岩元 直久

執筆=岩元 直久

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