ゴルフエッセー「耳と耳のあいだ」(第20回)

ゴルフを向上させる「虫の目」「鳥の目」「魚の目」

2017.03.10

クリップについて

 できるビジネスマンになるには、「虫の目」「鳥の目」「魚の目」の合計3つの目を持たねばならないといわれています。社員研修などで学ばれた方も少なくないのではないでしょうか。そこで今回は、視点を変えてこれら3つの目をゴルフにどう生かせばよいかを考えてみたいと思います。

 ビジネスに必要な3つの目を改めて述べておくと、「虫の目」とは、ミクロの視点でさまざまな角度から、細部を注意深く見る目のことです。「鳥の目」とは、高い所から俯瞰(ふかん)し、広い視野で全体を見渡す目のことで、前回のゴルフエッセー「全体最適を考えればビジネスもゴルフもうまくいく」でも少し触れました。「魚の目」とは、時代の流れや変化、トレンドを水の流れをつかむように敏感に感じる目のことです。この3つの目を持つことがビジネスにおいてはとても大切であるというわけです。

虫の目でより細かな情報収集を

 まずは虫の目、ミクロの視点です。

 ゴルフにおいて、スコアメークの要となるのがグリーン上のパッティングです。ティーショットは多少曲がっても、次のショットが打てる場所であれば、グリーンオンするまでに打数をリカバーすることも可能です。しかしパッティングは、ボールがカップに入らなければ即1打プラスになってしまい、リカバーのしようがありません。ゴルフをされる方ほど、パッティングの重要性を理解されていることでしょう。

 パッティングの良しあしは、カップまでのラインを正確に読むことにかかっています。ラインが正しく読めるか否かで、パッティングの出来が9割方決まってしまうといっても過言ではありません。その大切なグリーン上でラインを読む作業では、グリーンの傾斜や芝目などを細かく観察します。その際求められるのが、まさに虫の目です。

 パッティング以外でも、ゴルフでは多くのシーンで虫の目が求められます。例えば、クラブ選択をする際、打ちたい所までの距離や高低差、刻一刻と変わる風の状態などを、虫の目を駆使してあらゆる角度から情報収集し、打つクラブを判断しなければなりません。

 また、長く芝が伸びているラフからのショットを余儀なくされた際、芝の深さや密集度、生えている方向などをチェックし、最適なクラブと打ち方を決断しなければなりません。ここでも虫の目が求められます。判断や決断を下すため、必要な情報を正確に収集する観察眼(虫の目)は、ゴルフには必要不可欠な目といえるでしょう。

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連載記事≪ゴルフエッセー「耳と耳のあいだ」≫

執筆=小森 剛

執筆=小森 剛ゴルフハウス湘南

有限会社ゴルフハウス湘南の代表取締役。「ゴルフと健康との融合」がテーマのゴルフスクールを神奈川県内で8カ所運営する。自らレッスン活動を行う傍ら、執筆や講演活動も行う。大手コンサルティング会社のゴルフ練習場活性化プロジェクトにも参画。著書に『仕事がデキる人はなぜ、ゴルフがうまいのか?』がある。

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