人に語れるようになる“ITのツボ”(第4回)

復権・磁気テープ。IoTにも?

2016.11.25

 1つのニュースが飛び込んできた。カセットテープ(コンパクトカセット)を製造していた日立マクセルが2016年11月25日に、1970年代に人気を誇ったモデル「UD」のデザインを復刻した製品を発売した。1966年に同社が国内で初めてカセットテープを製品化・発売してから50周年を記念したモデルだ。ケースのデザインから、黒い本体(ブラックハーフ)まで当時そのものを再現。日本製にもこだわった。

 音楽を記録するメディアは、カセットテープなどのアナログ方式から、CDやMDといったデジタル方式のディスク、さらに半導体メモリーへと急速に変化を遂げてきた。そうした中で、近年ではカセットテープの奏でるアナログ方式の音色への再評価や、カセットテープを知らない若い世代が感じる新鮮さなどから、カセットテープが注目されている。カセットテープで新曲をリリースするアーティストもいるほどだ。

 そうした中、車載用多機能カセットデッキを新たに発売したメーカーもある。車載機器などを製造・販売するビートソニックは「HTC3」という製品を2016年9月に発売した。1DINタイプの車載デッキで、カセットテープを挿入するスロットが何とも懐かしい。カセットテープを再生できるだけでなく、マイクロSDカードやUSBメモリーを装着したり、ケーブルでスマートフォンなどを接続したりすることで、現代の音源を再生できる。FM/AMラジオの聴取も含めて、アナログからデジタルまでフルに対応した製品だ。カセットテープが1つの音楽記録メディアとして、生き残っていく道が見えてきそうな印象を覚える。

 こうしたカセットテープに代表される磁気テープは、もう古くて不要な技術なのだろうか。いやいや、そうではない。

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連載記事≪人に語れるようになる“ITのツボ”≫

執筆=岩元 直久

執筆=岩元 直久

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