偉大な先人に学ぶ日本ビジネス道(第6回)大衆に魅力的なソフトを提供し続けた小林一三

雑学

公開日:2016.11.25

  • PDF PDF
  • ボタンをクリックすることで、Myクリップ一覧ページに追加・削除できます。追加した記事は、「Myクリップ」メニューからいつでも読むことができます。なお、ご利用にはBiz Clipに会員登録(無料)してログインする必要があります。

 現在、日本はものづくりの見直しが言われる半面、ハードビジネスからソフトビジネスへの移行が求められています。大衆に魅力的なソフトを提供して成功した先駆者ともいえる存在が小林一三(いちぞう、1873〜1957)です。創意工夫に富んだビジネススタイルで「天才起業家」「アイデアの神様」とも称されています。

 一三は阪急電鉄の創業者で、日本を代表する私鉄の一社に同社を育てたわけですから、インフラの提供という典型的なハードビジネスの経営者と見ることもできます。しかし、その真骨頂は、大衆が求めてやまないソフトの提供でした。

 後で詳しく紹介しますが、住宅ローンの原型を生み出して「郊外の持ち家で暮らすライフスタイル」を生み出しました。世界初のターミナルデパートを梅田に開業して「手軽にぜいたく気分」が味わえるようにしました。そして、現在も高い人気を誇る宝塚歌劇団というエンターテインメントビジネスも手がけ始めました。

 こうした多岐にわたる事業が、一時の流行に終わるのではなく、いずれも時がたっても事業として継続しているところに、事業家としての一三の卓越した才能がうかがわれるのではないでしょうか。

銀行マンから失業を経て、鉄道経営の道に…

続きを読むにはログインが必要です

\ かんたん入力で登録完了 /

会員登録3つのメリット!!

  • 最新記事をメールでお知らせ!
  • すべての記事を最後まで読める!
  • ビジネステンプレートを無料ダウンロード!

【T】

「雑学」人気記事ランキング

連載バックナンバー

偉大な先人に学ぶ日本ビジネス道

オンラインセミナー動画

人気
  • 新着記事

配信期間

配信期間:2023年9月15日(金)~2024年8月30日(金)

セキュリティ関連

【経済産業省サイバーセキュリティ課登壇】 サイバー攻撃に対して中小企業が取るべき対策とは