大規模セキュリティー施策(第3回)

Office 365導入を成功させる

2017.04.12

クリップについて

 近年、パッケージ版(オンプレミス)の「Microsoft Office(以下、Office)」からクラウド版の「Office 365」へ移行する企業や自治体が増えている。その理由は、パッケージ版にはない多くのメリットがあるからだ。セキュリティー更新プログラム(パッチ)をパソコン1台1台に適用する手間がいらない、常に最新バージョンが使える、資産管理が容易、モバイル環境でも利用できる、BCP(事業継続計画)対策になるなど、組織としてソフトを運用する際には魅力的だ。

 ただ、こうしたOffice 365のメリットは理解しているものの、使い勝手に関する懸念や、導入のタイミング、情報漏えいのリスクなどによって、移行に踏み切れない組織もあるだろう。

 実際のOffice 365利用者は、ライセンス認証でパスワードをいちいち覚えて入力するのを面倒に感じがちだ。システム管理者にとっても、データの保管場所や移行の手間に関する不安がある。こうした懸念や不安の解決策を示し、Office 365への移行を成功させるポイントを紹介する。

シングルサインオン付きプランでユーザーの利便性アップ

 Office 365は、クラウドサービスだから通信環境によってレスポンスが悪くなったり、アプリケーションを利用する際にIDとパスワードを都度入力する必要があったりするなどユーザーの利便性が落ちるといった課題がある。だが、それはプランの選び方次第で解決する。

不安(1)通信環境に関する不安
・社員や職員が一斉にOffice365へアクセスするとネットワークに負荷がかかり、レスポンスが落ちるのは問題だ
・インターネットがつながらないと使えない、では困る

【解決策】Office365 Pro Plusを選ぶ
 Office 365 Pro Plusプランは、パッケージ版と同様にソフトを端末にインストールして使え、通信環境に依存せず快適に利用できる

不安(2)ID・パスワードの入力の煩雑さと不安
・Officeを立ち上げるたびにID・パスワードを入力するのは面倒だ
・パスワードが覚えられないユーザーが、付せんに書いてパソコンに貼ってしまうのはセキュリティー上、問題

【解決策】シングルサインオン付きプランが便利
 マイクロソフト認定パートナーが提供するOffice 365のシングルサインオン付きプランを選べば、ID・パスワードの入力は不要。使い勝手はパッケージ版と変わらない

 

Office 365への移行は、パソコン更改のタイミングで段階的に進める… 続きを読む

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連載記事≪大規模セキュリティー施策≫

執筆=井上 隆文

執筆=井上 隆文

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