読書でビジネス力をアップする(第57回)

脳に働きかけて自分を変える。そして若返る

2020.02.06

クリップについて


脳が若返る15の習慣
飛松省三 著
フォレスト出版

 脳の老化防止です。脳のアンチエイジングに効く習慣を医学的研究成果と共に紹介します。脳波研究の第一人者が実践する、科学的根拠に基づいた、脳のスマートエイジング術です。

 いくら身体の健康寿命が延びても、脳が老化したのでは意味がありません。また、脳を若く保てば、体も若々しくできますし、その逆も同じです。

 「人の名前が出てこない」「漢字が出ない」という経験は、誰にでもあると思います。それを放置せず、ちょっと工夫するだけで、脳も心も体も、若々しく保つことができます。

 つい「年だから、仕方がない」と思いがちです。でも、そこで諦めてはいけません。あらがうことが大切です。諦めれば、老化は一挙に進んでしまいます。

 これを防ぐには、脳を活性化させて若返らせることです。といっても、特別な薬や医療機器は必要ありません。鍵を握るのは毎日の行動、習慣です。本書にはそれが書いてあります。いずれも簡単で、無理なく続けられるものばかりです。「スマホを非利き手でいじる」「モノを、親指と人さし指以外の指でつまむ」「ボケない食事をする」などです。

 どれも科学的根拠に基づいていて、著者も実践しているそうです。そうした習慣が15、新書版にコンパクトにまとめられています。1つ実践するだけでも、一定の効果があるそうです。「物忘れがひどくなった」「人の名前が出てこない」「昨夜何を食べたか思い出せない」という、分別盛りのビジネスパーソンはもちろん「いつまでも心身共に若くいたい」という人にオススメです。

継続がポイント!人付き合いも若返りにいい

 最近、健康は個人的にもブームで、色々と試みています。例えば「早寝早起き」「食事は同じ時間に腹八分目」「ウオーキング」「筋トレ」はすでに始めています。ほかに、脳に良さそうなこととして「読書」「文章を書くこと」「勉強会」などをやっています。本書には「俳句」「楽器演奏」「料理」「日曜大工」なども良いとありますので挑戦したいと思います。

 また、本書には「アルツハイマーは脳の糖尿病」として、魚・野菜・果物・大豆を食べることを推奨していますので、これも意識してみたいと思います。

 なお、本書では、特に習慣としては取り上げられていないことですが、私がとりわけ必要だと感じることがありました。それは、社会との関わりや人付き合いを保つことです。

 会社勤めをしていると、なかなか気付きません。むしろ煩わしいとさえ思うかもしれません。でも、出勤しなくなるとすぐに思い知らされることが、人付き合いは求めなければ保てないということです。人付き合いがなくなると、アッという間に、社会から隔絶されます。そうなれば、会話も外部からの刺激もなくなります。出無精になれば、運動不足にもなります。

 私は、たまたま若くして会社を辞めたので、その重要性に早くから気付かされました。実際、私の周りには人付き合いが煩わしいと会社を辞めた結果、引きこもりになり、メンタルを病んだ人もいます。

 こうして、人付き合いを保つことの大切さと難しさを、若いうちから目の当たりにし、身をもって知りました。そして、これを維持し続けるには、どうすればいいのかを考えてきました。

 1つには、自分から交流を絶たないことです。同窓会や飲み会、勉強会などのお誘いには、できるだけ顔を出すことです。できれば、自分で主催します。こうして仕事以外の付き合いを保つことです。いずれにしろ、健康もアンチエイジングも、努力しなければ手に入りません。まずは、本書で脳に良い習慣とその理由を知り、自分にできそうなものから取り入れてみるといいと思います。

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執筆=藤井 孝一

執筆=藤井 孝一ビジネス選書WEB

ビジネス書評家、読者数5万人を超える日本最大の書評メールマガジン『ビジネス選書&サマリー』の発行人。年間1000冊以上の書籍に目を通し、300冊以上の書籍を読破する。有名メディアの書評を引き受けるほか、雑誌のビジネス書特集でも、専門家としてコメント。著書は『読書は「アウトプット」が99%』(知的生きかた文庫)のほか、『週末起業』など、累計50冊超、うちいくつかは中国、台湾、韓国でも発刊されている。

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