ビジネスに生かす中国古典の言葉(第11回)間違いに気づいたらすぐに、徹底的に改める

歴史・名言

公開日:2016.04.01

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君子くんし豹変ひょうへんし、小人しょうじんおもてあらたむ」(『易経』)

 ビジネスにおいて、トップが誤った事業戦略に固執したり、撤退の決断が遅れたりして、結局それらが致命傷となって倒産した企業は枚挙に暇がありません。ようやく台湾の企業による買収により再出発が決まったシャープも、液晶分野への固執が苦境に陥った要因の一つといえるでしょう。

 過ちに気づいたらすぐに改め、状況の変化へ柔軟に対応することが、企業が生き残り、成長するカギともいえます。とはいえ、トップには、メンツもあり、過ちは認めたくないものです。しかし優れたリーダーは、そんなことにちゅうちょはしません。それを教える名言が、「五経」の一つで、今から3500年前の周の時代に書かれた『易経』にあります。

君子くんし豹変ひょうへんし、小人しょうじんおもてあらたむ」(『易経』)

(訳)君子は、豹が季節が来ると毛が生え変わりくっきりとした模様が現れるように、過ちをすばやくきちんと改める。それに対して、小人はただ外面を改めるだけだ。

 皆さんよく「君子豹変」という故事成語を聞いたことがあると思います。現在、この言葉は「自分の都合によって態度を一変させる」といった悪い意味に使われる場合が多いようです。しかし、原典をあたり、その後に続く言葉も含めて考えると、本来の意味はまったく異なることが分かります。

「豹変」は悪い行動ではなく、リーダーにこそ求められる…

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