戦国武将に学ぶ経営のヒント(第1回)やる気を引き出すのは報酬や地位だけではない

歴史・名言

公開日:2015.07.01

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 蒲生氏郷(がもう・うじさと、1556~1595年)という戦国武将をご存じですか。歴史ドラマなどに取り上げられることがあまりないので、メジャーとはいえないかもしれません。しかし、その生涯を見れば非常に学ぶべきところの多い魅力的な人物だとすぐ分かるでしょう。

 幼少時から、その才能が織田信長の目にとまり、娘婿に迎えられています。本能寺の変の後は豊臣秀吉に仕え、ついには陸奥会津に92万石もの大領を与えられています。この時点で92万石は徳川、毛利に次ぐ規模で、上杉、前田をしのぐのですから出世ぶりは際立っています。しかも、これは秀吉が警戒していた伊達正宗への抑えの意味があるというのですから、能力を秀吉にも高く評価されていたことがうかがえます。

 こうした華やかな経歴を持つ氏郷ですが、実はそのスタートは「人質」という厳しいものでした。氏郷の父、蒲生賢秀は近江・六角氏の重臣でした。信長との戦に敗れ、氏郷を人質として差し出して臣従することにしたのです。しかし、これが飛躍の契機となります。信長にその才を早くから認められるのです。多くの戦いで武功を上げて、前述の通り信長の娘婿となり織田氏を支えました。

 氏郷は、信長・秀吉が見込んだだけあって非常に優れたリーダーでした。現在の経営にも通じるエピソードを紹介します。「氏郷風呂」の逸話です。

部下の心をガッチリとつかんだ「氏郷風呂」…

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