戦国武将に学ぶ経営のヒント(第20回)

目立つことで名を上げた塙団右衛門に学ぶ自己PR術

2017.01.17

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 2016年12月に最終回を迎えたNHK大河ドラマ「真田丸」では、真田幸村(信繁)を中心にひとクセもふたクセもある武将たちが群像劇を繰り広げ、私たちを楽しませてくれました。

 小手伸也さんが演じた塙団右衛門直之(1567~1615、生年は諸説あり)も、間違いなくそうした個性的な武将の1人です。まるでビジネスマンが名刺を配るように、「塙団右衛門参上」と書かれた木札を幸村に手渡していたシーンを覚えている人も多いでしょう。

 ドラマでは創作された部分もありますが、実際の団右衛門も自己PRにたけたユニークな人物と伝えられています。後世に入ってからは軍記物や講談でも取り上げられ、愛すべき豪傑として人気を博しました。

 しかし、この団右衛門は謎が多く、特に前半生については詳しい経歴が分かっていません。尾張国(現・愛知県)の織田家の家臣・塙直政の一族だったという説をはじめ、遠州(現・静岡県)で浪人をしていた説や、上総国(現・千葉県)の千葉氏の家来だったなど、出身地や経歴に関してさまざまな説があります。

 その後の経歴についても、織田信長に取り立てられたが、酒を飲んで暴れた末に人をあやめ浪人となって諸国を放浪したという説や、北条家の家臣だったが小田原合戦の後に浪人となったなど諸説があります。ただ、順風満帆に出世街道を走ったのではないのは間違いないようで、後に名を上げることに腐心した団右衛門の背景がこの頃つくられたのかもしれません。

主を次々と替えるも不遇が続く… 続きを読む

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