人生を輝かせる山登りのススメ(第64回)

家で冒険を。世界のアウトドア映画を楽しもう

2020.09.18

クリップについて

 この夏は新型コロナウイルスや遅かった梅雨明けの影響で、思うように山へ行けなかった人がほとんどでしょう。日本だけではなく、世界中の人々が我慢を強いられています。しかし、がっかりすることばかりではないようです。毎年、世界のアウトドアファンを熱狂させているフィルムフェスが、今年はオンラインで開催されることになりました。家にいながら最新のアウトドア映画を楽しめるチャンスかもしれません。

過去に開催されたバンフ・マウンテン・フィルム・フェスティバルin Japan(乗鞍)の様子

 

自然の楽しみ方の多様性を教えてくれる映画祭

 バンフ・マウンテン・フィルム・フェスティバル(Banff Centre Mountain Film + Book Festival)は、毎年11月にカナダのバンフ国立公園に設立されたバンフセンターで行われている世界的な山岳映画祭。アウトドアスポーツの楽しさや山岳カルチャー、そして自然環境のすばらしさを伝えることを目的として開催されています。1976年に初めて開催されて以来40年以上も続いている大イベントです。

 「マウンテン・フィルム」とはいっても、ジャンルは山に限りません。登山はもちろん、ロッククライミング、スキー、マウンテンバイク、ダイビング、サーフィン、カヌーのほか、自然保護や民俗文化を描いたものもあって、フィールドもテーマもさまざま。出演者も歴史に名を残すような登山家やトップアスリート、冒険家から一般の人までと幅広く、「世界にはこんな美しい場所があるのか」「こんな挑戦をしている人がいるんだ」と自然の楽しみ方の多様性に気付かせてくれる映画祭といえます。

人気のジャパンツアー

 毎年、数百本寄せられる応募作品(昨年は442本)の中から選ばれた映画が、ワールドツアーと銘打って世界40カ国以上で上映されています。日本でも例年、9〜11月にツアー(※)が行われてきました。都市部だけでなく、北海道や長野、富山といった山岳リゾート地でも開催されるのが特徴で、ハイキングやキャンプなどを楽しみつつ、夜は映画祭へ出掛けるといった過ごし方もできるのが魅力です。どの会場も熱気に包まれ、立ち見となることも珍しくないほど人気があります。

 しかし、今年は新型コロナウイルス感染拡大の影響でジャパンツアーは中止となってしまいました。毎年、長野県の会場へ行くのを楽しみしていた私も、アウトドア好きが集まって盛り上がる会場の雰囲気に触れられず、残念に思っています。
※バンフ・マウンテン・フィルム・フェスティバル・ジャパンツアー(http://www.banff.jp/
※日本公式Facebookページ(https://www.facebook.com/BMFFInJapan/

フィルムツアーは日本各地で開催される。2019年Japanツアーのパンフレットより

 

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執筆=小林 千穂

執筆=小林 千穂

山岳ライター・編集者。山好きの父の影響で、子どものころに山登りをはじめ、里山歩きから海外遠征まで幅広く登山を楽しむ。山小屋従業員、山岳写真家のアシスタントを経て、現在はフリーのライター・編集者として活動。『山と溪谷』『ワンダーフォーゲル』など登山専門誌に多数寄稿するほか、山番組にも出演。著者に『女子の山登り入門』(学研パブリッシング)などがある。2014年に南米のチンボラソ(6310m)に登頂。

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