企業のネットワーク管理(第2回)

ネットワークをアウトソーシングするという選択

2015.07.30

クリップについて

 中小企業で情報システムやネットワークを担当する社員は多忙を極めている。複数の店舗や営業所がある場合、最も受けたくない電話の1つが「ネットワークがつながらない。早く何とかしてくれ」というトラブルシューティングの依頼だ。

 ネットワークトラブルが厄介な理由は、原因の切り分けが困難なところ。システムに問題があるのか、ルーターが故障したのか、キャリアのトラブルなのか、など原因が分かりにくい。そのため担当者は、これまでの経験に基づいて切り分けを行い、SI業者やネットワーク機器業者、通信キャリアといった、原因と思われる箇所を担当する業者に状況確認を行うのが一般的だ。

 しかし、問題は担当者の経験に基づく切り分けが正しいとは限らないところだ。原因以外の業者に対応を依頼すれば、解決できない上に時間もコストが余計にかかってしまう。そのため多くのIT担当者は、拠点からトラブルの電話を受けると、今抱えている仕事を一旦中断してトラブルの状況を把握し、切り分け作業を実施。遠隔地で判断できない場合は現地へ駆けつけ、自ら原因の特定に動かざるを得ないというのが、中小企業に共通しがちな課題だ。

 しかも、昨今はネットワーク経由での不正アクセス事件が頻発しているので、ネットワークセキュリティへの配慮もレベルアップする必要がある。こうした中小企業の悩みを解決することができる、宅内ルーターからバックボーン、アクセス回線まですべてをまとめて運用管理するパッケージ型ソリューションが注目されてきている。

キーワードは「オールインワン」「ルーターレス」「SDN」

 中小企業にとってネットワーク管理の鬼門はルーターにある。バックボーンやアクセス回線の問題は、基本的には通信キャリアに任せる以外に手はない。極論するとIT担当者のネットワークの問題とは、ルーター管理そのものと言うことができる。つまり、ルーターの管理を外部に委託してしまえば、ネットワークのトラブル対応問題はほぼ解決すると考えられるわけだ。もちろんルーターだけを管理しても、ネットワークに原因があった場合は解決できないので、ルーターとネットワークをまとめて管理してもらえるのがより理想的だ。… 続きを読む

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執筆=井上 隆文

執筆=井上 隆文

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