一足お先に!IT活用でパワーアップ(第6回)

クラウドで遠隔相談。小豆島町の高齢者健康づくり

2016.02.17

クリップについて

 急加速する少子高齢化の進行が人々の生活を大きく変えつつある中、とりわけ都市部への人口流出に伴う過疎化に悩む地方にとって、さらに深刻なものとなっている。そこで、将来的に増大することが予測される医療費や介護給付金を抑えるため、一人でも多くの住民が健康で自立して過ごせる期間「健康寿命」を延ばし、元気に、安心して暮らせる町づくりが喫緊の課題になっている。香川県小豆島町では、少子高齢化への対策として光ファイバーによる超高速通信網FTTHを活用した「オリーブヘルスケアシステム」および「歌と健康サービス」を導入し、大きな成果を上げているという。

<香川県小豆島町>

 瀬戸内海の小豆島の南東部に位置する町。人口1万4935人(2016年1月現在)。2006年、旧・内海町と旧・池田町の合併により誕生した。小豆島は日本におけるオリーブ栽培発祥の地として、また映画「二十四の瞳」の舞台としても知られる。しょうゆ、そうめんなど食品産業のほか、豊かな自然環境を生かした観光関連産業も盛んだ。

 2014年5月8日に日本創成会議が「2040年には全国896市区町村が消滅する可能性がある」との試算を発表した。人口減少がもたらす地方自治体への影響は非常に大きい。全国と比較して高齢化率(65歳以上の人が占める割合)が60年も進んでいるといわれる香川県小豆島町。2014年時点での高齢化率は38.6%と、香川県内で最も高いレベルだ。小豆島町を含む小豆島全体の人口においても、1947年の6万2664人をピークに減少が進み、2035年には1万9800人になることが見込まれている。

 今後、団塊の世代が75歳を迎える10年後には町人口の半数に近づくと予測される。「このままの状況が続けば必然的に医療費や介護給付費も増加し、町の財政を圧迫する可能性があります。将来的にもし国の財政状況が悪化し、高齢者を支える仕組みが地方自治体に預けられることになれば、高齢化の進んだ町は破たんしかねません」と塩田幸雄小豆島町長は語る。

ICTを活用した健康づくり… 続きを読む

続きを読むにはログインが必要です。
まだ会員でない方は、会員登録(無料)いただくと、続きが読めます。

SID : 00036005

執筆=林 達哉

執筆=林 達哉

あわせて読みたい記事

連載記事≪一足お先に!IT活用でパワーアップ≫

PAGE TOP