一足お先に!IT活用でパワーアップ(第12回)

由布院の高級旅館で外国人向けに無料Wi-Fi完備

2016.06.15

クリップについて

 日本有数の温泉の街・由布院温泉。大分県由布市にあるこの温泉郷には多くの観光客が訪れる。「まるひでグループ」が経営する高級旅館「旅亭 田乃倉」では、回廊でつながれた姉妹館の「山灯館」と「なな川」も含めた全館を対象に、無料Wi-Fiを導入した。その背景と効果を支配人の玉田香氏とフロント担当の竹下ひろみ氏に聞いた。

<まるひでグループ>

大分県内でホテル・旅館・飲食店などを展開。由布院温泉の純和風旅館である旅亭 田乃倉には全11室すべての部屋に温泉がひかれ、そのうち5部屋には専用の露天風呂がある。姉妹館として「湯布院 山灯館」と「由布院 寛ぎの宿 なな川」が隣接。そのほかに、「ゆふいんホテル秀峰館」「湯布院ガーデンホテル」など11の宿泊施設、焼き肉店、牧場などを経営している。

 2005年、市町村合併で九州の北東部、大分県のほぼ中央に由布市が誕生した。同市の温泉地「由布院温泉」は豊富な湯量を誇り、保養地として名高い。「東の軽井沢、西の湯布院」といわれ、軽井沢をほうふつさせる街並みは、平日でも多くの観光客でにぎわう。

 自動車なら、博多から大分自動車道を使って約1時間半。鉄道はJR久大本線の由布院駅があるので交通アクセスは非常に良好だ。20~30年前からは、福岡市に住む若者たちのデートスポットとして注目されてきた。実際に街中には若いカップルやグループの姿が目立つ。

 温泉郷である由布院には、当然多くの宿泊施設がある。雰囲気のある高級旅館も多く、「旅亭 田乃倉(以下、田乃倉)」はその一角を占める。隣接する姉妹館として「湯布院 山灯館」「由布院 寛ぎの宿 なな川」も和風の落ち着いたたたずまいを見せている。

 由布院の魅力について田乃倉の玉田支配人は、「大きなレジャー施設や有名な観光スポット、有名な名産品があるわけではありません。あるのは温泉だけです。以前から“奥別府”として知られてきたように、山の中に温泉があって、ゆっくりとくつろぐことができる場所なんです。そこが都会で生活している方たちに支持されているのではないでしょうか」と話す。

 そんな閑静な由布院に、今大きな変化が起きつつある。外国人観光客の急増だ。10年ほど前から取り組んできた県を挙げてのPRや地域の旅館組合による宣伝活動などが功を奏した。特に3~4年前から増加が目立っている。「今は全体の4割程度が外国人の方です。当初は韓国の方が多かったのですが、最近は中国、台湾の方も増えてきました」(玉田支配人)

閑静な温泉街を訪れる外国人観光客が急増… 続きを読む

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執筆=高橋 秀典

執筆=高橋 秀典

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