一足お先に!IT活用でパワーアップ(第19回)

電話でのやり取りが重要な部品卸売業

2017.06.28

クリップについて

 ビジネスシーンでの情報のやり取りにおいて、電話は必須のツールだ。メール、ファクスが普及した現在も、やはり直接相手と会話できる電話を使う機会は多い。愛知県豊田市でトラックの荷台製造部材の販売を手掛ける和栄商会は、長年使ってきたビジネスフォンを新機種に置き換えて、新たな活用方法を模索している。

<有限会社和栄商会>

トラックの荷台に関する部品、材料などを販売する商社。取引先は大手自動車メーカーのほか、ボデー(荷台)を製造する架装メーカー、修理工場など多岐にわたる。近年は福祉車両などトラック以外の分野も扱い、積極的な事業展開を進めている。

少量多品種を扱う商社にとって電話は「生命線」

 愛知県北部に位置する豊田市は、自動車を中心に各種製造業が盛んな地域だ。和栄商会はこの地で自動車部品販売を手掛ける。同社が扱うのは一般的な乗用車の部品ではない。トラックの荷台を作る材料となる部品だ。

代表取締役の柳川大介氏

 トラックは、乗用車のように完成された形で販売されることは少ない。基本的にはトラックメーカーが生産するのは、エンジンや車輪部分などを備えたシャシーに運転席などを取り付けた部分。それに架装メーカーが荷台や荷室を取り付けて、初めて利用が可能になる。和栄商会の主な取引先はこの架装メーカーだ。

 「自動車生産というと先端技術を使った製造ラインなどをイメージしますが、架装メーカーが手掛ける荷台や荷室の製造・取り付けは昔ながらのやり方で、職人さんの手作業に頼る部分も多いのです」と、代表取締役の柳川大介氏は説明する。

 ボデー製造は大量生産ではなく、多様な顧客が求める用途に合わせて受注生産する。だから部材の注文は少量多品種になる。こうした注文を間違いなく受け付けるため、ファクスやメールで注文を受ける企業も増えている。だが、同社では現在も電話によるやり取りを重視する。

多様な部材の中から顧客の注文に合わせて素早く納品する(左写真)、電話による顧客との細かい情報のやり取りが業務に必須だ(右写真)

 「まず注文を聞いて倉庫へ行き、要望を聞きながら在庫を確認。必要に応じて部材メーカーから調達する流れなので、すべての段階で電話による細かいコミュニケーションが欠かせません。当社にとって電話はまさに“生命線”です」(柳川氏)。従来、和栄商会ではNTT西日本のビジネスフォンを導入していて、倉庫内ではデジタルコードレス子機を使って通話を行っていた。

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SID : 00036019

執筆=林 達哉

執筆=林 達哉

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