デキる上司になるための「仕事の流儀」(第1回)

「世界基準の上司」は部下が失敗しても怒らない

2016.10.21

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 日本政府観光局(JNTO)の調べによると、2015年に日本を訪れた外国人は1974万人で、前年から47.1%増加した。TPP(環太平洋パートナーシップ)協定が大筋合意に至るなど、グローバル化は一層加速している。海外に進出する企業はもとより、国内で事業を展開する企業にとっても、グローバル化への対応は避けて通ることができない。

 しかし、「世界基準」に即したビジネス土壌が日本に育っているかというと、むしろ発展途上国的状況であると指摘する本がある。世界的コンサル会社のマッキンゼー・アンド・カンパニーで働き、世界とビジネスで渡り合った経験を持つ赤羽雄二氏の著書『世界基準の上司』(中経出版刊)である。

 本書では、日本から世界基準に達する企業が出てこない理由に「上司」の存在があると主張している。その理由は何なのか?どうすれば「世界基準の上司」になれるのだろうか?

日本はなぜGDPが高いのに世界基準の企業が少ないのか

 日本のGDP(国内総生産)に目を向けると、2015年は世界第3位の経済大国である。しかし本書では、日本には「世界基準」の土壌が育っていないと指摘する。その要因の1つは、もともと日本の大手企業の多くがグローバルに活躍していない、という根本的な背景があるからだ。

 日本経済新聞で調べることができる日本企業の「時価総額ランキング」TOP10(2016年10月11日のもの)に登場するのは、NTTドコモ、NTT、JT、日本郵政、ゆうちょ銀行など、かつての国営企業が半分を占めている。これに加えて、通信会社であるKDDI、ソフトバンク、メガバンクである三菱UFJフィナンシャル・グループという、主に国内の社会基盤関連を支える企業も多い。

 日本にはこうした一定規模の国内市場があるため、世界的に見た場合、GDPの規模に対して他国の企業よりも企業規模が小さい。真にグローバル社会に君臨するためには“ガラパゴス”と皮肉られる閉鎖的なビジネススタイルから脱却し、「世界基準」に変わっていく必要がある。

上司の考え方を変えることが世界基準につながる… 続きを読む

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執筆=峯 英一郎

執筆=峯 英一郎studio woofoo

ライター・キャリア&ITコンサルタント。IT企業から独立後、キャリア開発のセミナーやコンサルティング、さまざまな分野・ポジションで活躍するビジネス・パーソンや企業を取材・執筆するなどメディア制作を行う。IT分野のコンサルティングや執筆にも注力している。

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