進む自治体の災害対策(第1回)

災害対策の原則「予測」「対応」「復旧」

2017.03.08

クリップについて

 災害発生のリスクは地球上のすべての場所に存在する。中でも日本が自然災害の多い国であることは厳然たる事実だ。2016年だけでも震度6弱以上の地震が10回、震度1以上は、6000回以上も観測された(参考:気象庁 震度データベース検索)。日本の国土は、複雑に重なり合った複数のプレート(岩盤)上にある。これらの動きが地震の原因となる。プレートの活動により地下のマグマが上昇することから火山が生まれ、世界有数の火山列島が形成された。

 国土の利用方法でも問題を抱えている。生活に適した平野部は国土の3割に満たず、7割以上は山地や丘陵だ。人口増加によりこれらの地域も宅地として開発が進んでいるが、地滑り、がけ崩れなど、土砂災害発生の危険につながる。また、日本の平野は多くが軟弱な地盤の上にあり、沈下や液状化といった災害に見舞われやすい。地震、火山の噴火、台風、豪雪――。日本は自然災害大国と呼ばれる。降りかかる災害からいかにして身を守るか、常に努力を続けてきた。

 2011年3月11日に発生した東日本大震災では、地震に伴う津波が甚大な被害をもたらした。その際、「此処(ここ)より下に家を建てるな」という先人の警告が刻まれた岩手県・宮古市の石碑が、大きな話題になったことをご記憶の方も多いだろう。石碑は1933年の昭和三陸津波発生後に建てられたもので、当時の津波は石碑のある海抜60メートルの地点まで到達。100人以上が犠牲になった。「災害発生は止められなくても、過去に起きた災害を知れば被害は減らせる」ことが証明された。

過去1600年の災害が検索できる防科研データベース… 続きを読む

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執筆=林 達哉

執筆=林 達哉

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