めざせデジタルインフラの構築(第7回)

美容サロン向けに特化したPOSレジで顧客管理

2018.11.26

クリップについて

 タブレットPOSレジは情報端末としてタブレットを使用し、キャッシュドロア(現金保管庫)やプリンターと組み合わせ、レジ業務が簡易にできるシステムだ。レジ業務というと飲食店のイメージが強いが、最近は美容室、エステティックサロン、ネイルサロンといった店舗でも導入が相次いでいる。

 美容サロンで活躍しているのは、タブレットPOSレジが持つ顧客管理機能だ。例えば、タブレット上で作成・閲覧が可能な電子カルテ。カットやパーマなどの施術内容を文字入力できるだけでなく、写真を保存する機能もあるのが、美容サロンには魅力だ。

 施術後の状態を写真に撮って保存しておけば、次の来店時には、過去の施術スタイルを正確に確認できる。タブレットで電子カルテの写真を顧客と見ながら、「サイドは前回よりも少し長めで」とか「前髪のパーマをもう少し強く」と施術内容を確認すれば、スタイリストと顧客のイメージが擦り合わせられる。

 従来、多くの美容サロンでは紙ベースで顧客管理を行うケースが多かった。イラストや文章で過去の施術スタイルを記録していたが、必ずしも情報が正確に残せない課題も少なからずあった。それに対して電子カルテを導入しておけば、過去に施術した内容を別のスタッフであっても把握しやすい。最近は、電子カルテの情報をクラウド上に保管し、簡単に検索、閲覧できるシステムが多数登場している。

DM発送や経営分析にも活用

 こうした電子カルテを活用すれば、記録された顧客のメールアドレス宛てにダイレクトメールを送信することも可能だ。来店のサンキューメールや再来店を促すフォローメールなども手間をかけずに送れる。これらはリピート率向上とともに、スタッフの負担軽減にもなる。

 もちろん、タブレットPOSレジが力を発揮するのは顧客管理に限らない。本来の機能というべきレジ会計にも利便性を発揮する。タブレットをキャッシュドロアとつなげば、固定式レジスターと同じように入出金ができるし、プリンターと接続すればレシート・領収書をその場で発行できる。

 タブレットPOSレジは、設置スペースをあまり取らないところも長所だ。決して広くない美容サロンでは、固定のレジスターを置く場所に悩むこともある。目立ち過ぎれば、せっかくの店舗のイメージも台無しになるかもしれない。その点、タブレットPOSレジならスマートだ。

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執筆=山本 貴也

執筆=山本 貴也

出版社勤務を経て、フリーランスの編集者・ライターとして活動。投資、ビジネス分野を中心に書籍・雑誌・WEBの編集・執筆を手掛け、「日経マネー」「ロイター.co.jp」などのコンテンツ制作に携わる。書籍はビジネス関連を中心に50冊以上を編集、執筆。

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