めざせデジタルインフラの構築(第8回)

中小小売りの在庫管理にピッタリ。タブレットPOSレジ

2018.12.18

クリップについて

 小売店経営では、在庫管理が経営のポイントだ。中小小売店では、いまだ紙ベースで行っているケースもあるが、一刻も早くデジタル化すべきだ。その際の注目株はタブレットPOSレジだ。会計の情報端末としてタブレットを使用し、キャッシュドロア(現金保管庫)やプリンターと組み合わせる。Wi-Fi環境があれば、場所を選ばず会計業務が可能。業務効率化への貢献が期待できる。さらにこのシステムには、多く場合、在庫管理機能が組み込まれている。それが中小小売店の在庫管理にはピッタリなのだ。

 その際、リアルタイムでの在庫確認がたいていできる。会計を行うと、その情報をクラウドサーバーに保管されている管理データに即座に反映。5つの在庫があった商品を1つ販売すれば、在庫データを手入力で変更する必要はない。自動的にデータ上の在庫は「4」になる。

顧客満足度アップにつながる

 もちろん、管理データに反映された在庫はタブレットなどで確認でき、接客の質の向上につながる。なぜなら、店頭にないサイズ違いの商品について来店客から聞かれても、その場で在庫を調べられるからだ。バックヤードに行って確認する間、お客さまを待たせずに済むから顧客満足度は上がる。もし欠品していても、「色違いならありますが、いかがでしょう」といった対応もできる。

 複数店舗を経営している場合、自店になくても在庫を持つ他店から取り寄せる対応が考えられる。こうしたときにも、タブレットPOSレジによる在庫管理は役に立つ。通常、他店の在庫確認はその店舗に電話して問い合わせる。しかし、電話をかけた先の店舗のスタッフが店頭やバックヤードで在庫を確認し、返事をもらうには時間がかかる。タブレットPOSレジなら、複数店の在庫を簡単に一括でチェックできる。経営上、プラスだといえる。

 “動きのいい”商品の発注タイミングを適切に判断することにもつながる。1日当たりの売り上げを5個と予測した商品が、1日に10個以上、売れる日が数日続いた。状況をリアルタイムで確認していれば、在庫がなくなるのが分かる。流れを読んで欠品前に追加発注すればよい。

 もちろん、タブレットPOSレジが力を発揮するのは在庫管理に限らない。本来の機能というべき入出金も利便性が高い。タブレットをキャッシュドロアとつなげば固定式レジスターと同じように入出金ができる。プリンターと接続すれば、レシート・領収書をその場で発行できる。

軽減税率対応はもちろん経営分析もできる… 続きを読む

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執筆=山本 貴也

執筆=山本 貴也

出版社勤務を経て、フリーランスの編集者・ライターとして活動。投資、ビジネス分野を中心に書籍・雑誌・WEBの編集・執筆を手掛け、「日経マネー」「ロイター.co.jp」などのコンテンツ制作に携わる。書籍はビジネス関連を中心に50冊以上を編集、執筆。

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