町の社長の忘れ物(第5回)

電源とデータ配線不要。設置が楽なカメラ続々

2018.07.11

クリップについて

 セキュリティに対する意識が高まる中、近年防犯カメラが急速に普及してきている。ホームセンターや家電量販店には多種多様な製品が並んでいるが、低廉な価格帯の商品もラインアップされてきた。以前は金融機関や宝飾店など、現金や高額商品を取り扱う業種の店舗や、深夜にも営業をするコンビニエンスストアなどに設置されることが多かったが、今やそれ以外の店舗にも導入が進んでいる。

 ビデオカメラを監視・防犯などに活用するシステムはCCTV(閉回路テレビ)と呼ばれている。撮影された映像は別室のモニターに表示され、管理者は異常発生時に、現地で何が起こっているのかを速やかに知ることができる。日本では金融機関にCD(現金自動支払機)が設置され始めた1970年代に登場し、次第に駅やコンビニ、工場などへと普及していった。

 CCTVシステムはカメラ本体のほか、機器類を動かすコントローラー、映像を記録するレコーダー、モニターなどで構成される。以前、それらは高額な商品が多く導入へのハードルとなっていた。それが近年、カメラの性能アップと価格低下が進み、さらにインターネットを利用して各種の操作、通信が行える「ネットワークカメラ」が登場したことで、非常に導入しやすくなった。

 しかし、カメラ本体やデータ記憶機器などの価格が下がっても、導入には別のネックがあった。建物の外部に設置する監視カメラにとって、大きな問題の1つとなったのは配線だった。

 カメラを作動させるためには電源を用意する必要があるが、屋外にコンセントがないケースでは新設しなくてはならない。こうした工事は基本的には電気工事士の資格を持った事業者の手を借りる必要がある。撮影したデータをカメラから屋内に設置した記録機器に送る配線も必要だった。そうした配線を屋外から屋内に引き込む工事も素人には容易ではないことが多かった。

 そうした配線問題を気にすることなく、基本的にワイヤレスで運用できる製品が最近は増え、監視カメラの導入に拍車をかけている。いくつか製品を紹介しよう。

 ネットギアの「Arlo Pro」は、Wi-Fi環境があれば100%ワイヤレスで運用できることに加え、カメラの高い防水性能をセールスポイントにした製品だ。カメラとベースステーション(映像を記録する装置)間はWi-Fi通信で結び、電源は充電式バッテリーから供給する。コード、ケーブル類の配線は必要ない。カメラは屋外運用を考えた防水性能(IP65準拠)を持ち、雨風の当たる屋外にも安心して設置できる。内蔵マイクで音声も同時に記録されるので、現場の状況を詳細に把握することが期待できる。

パナソニックやセーフィーもラインアップ… 続きを読む

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執筆=林 達哉

執筆=林 達哉

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