人気会計士が語る、小さな会社の経営“これだけ”(第4回)

小さな会社に必要な決算書のリスク管理

2019.02.13

クリップについて

 顧問先2200社を抱える会計事務所を率いる公認会計士、古田土満氏が語る小さな企業の経営のコツ。第4回はリスク管理です。「中小企業の経営で一番大事なことは、成長でも利益を出すことでもない。会社を存続させ、社員と家族を守ること」と断言する古田土氏。そのためのリスク管理の大切さを紹介します。

 私は、月曜日は黒っぽいスーツにワイシャツは白と決めています。月曜日の夜にお通夜が入る可能性があるからです。お通夜と告別式の連絡が金曜日の夜か土曜日に会社に入った場合、誰も気付くことなく月曜日になってから知るということがあります。

 会社に黒い服と白いワイシャツを準備しておけばよいではないかという意見もあると思いますが、うちの会社には社長室もなければ、社長専用のロッカーもありません。また、会社から直接お通夜に行けるとも限りません。毎日お客さまとの約束があるため、取引先の会社からお通夜に直行することも多いのです。そこで黒いネクタイだけ会社に保管し、それを持って移動し、お通夜の会場へ行くタクシーの中か、電車の中でネクタイだけ取り換えて出席するのです。

 なぜこんな話を書いたかというと、「備える」ことの重要性を伝えたかったからです。めったに起こらないことでも、備えることで事故やミスを未然に防いだり、恥をかかなくて済んだり、命を守ってくれたり、社員を守ってくれたり、会社を守ってくれたりします。

 決算書にも、リスク管理が必要という話をしたいのです。

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執筆=古田土 満

執筆=古田土 満

法政大学を卒業後、公認会計士試験に合格。監査法人にて会計監査を経験して、1983年に古田土公認会計士・税理士事務所を設立。財務分析、市場分析、資金繰りに至るまで、徹底した分析ツールによって企業の体質改善を実現。中小企業経営者の信頼を得る。

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