集中連載「挨拶定着へ、鉄壁の指南書!」(第3回)

社長自らが続けた挨拶がチームの動きをスムーズに

2017.06.06

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 従業員の挨拶ができているかを気にするのは実は調査会社だけではない。取引先の社員が訪れたときも、挨拶の様子から同様のことを感じ取っている。挨拶は会社の印象を左右する最も基本となるもので、挨拶で業績が変わる可能性が十分にある。第3回は、挨拶の大事さを説き続ける手法で社内改革に着手したベーシックに話を聞いた。

[CASE3]挨拶の大事さを説き続ける

 ベーシック(東京・千代田)は、ネットサービスの開発・運営、スマートフォンケースの製造販売などを幅広く手掛けるベンチャー企業。秋山勝社長が2004年3月に設立し、従業員の平均年齢は30歳前後という若い会社だ。

 若手が多いネット関連企業はどちらかといえば挨拶が苦手そうな印象があるが、ベーシックはそれとは正反対だ。

 朝、出社した従業員は1人ひとりフロアの隅まで聞こえる声で「おはようございます」と挨拶し、出社済みの従業員は「おはようございます」と応える。営業担当者が外出する際に「行ってきます」と言うと、社内の従業員が「行ってらっしゃい」と見送る。

 複数の会社を経て転職してきたある社員は、「ベーシックでは、皆が挨拶してくれるので気持ちがいい」と評価する。

 若い従業員1人ひとりに挨拶を浸透できているのは、秋山社長が、機会あるごとに挨拶の大切さを説き続けているからだ。話す内容は若い従業員に納得感がありそうな具体的なものを工夫している。

 「営業から戻ってきた人への挨拶は、単に迎えるだけではなく、相手をねぎらう気持ちを伝えるもの。営業に行った取引先で徹底的に問い詰められて帰ってきたとき、挨拶があるのと、みんな黙ったままでいるのとどちらがいい?」

 「会社は1つの目的を皆で達成するために仲間が集まってコミュニケーションを取り合う場です。会社で挨拶をしないのは、コーヒーショップで隣の席に並んでパソコンで仕事をしているようなもの。それじゃ、会社に来る意味はないでしょう」

 朝礼や入社式、会議、四半期に一度の社員総会などの機会を捉え、こうした話で挨拶の大切さを繰り返し伝えている。

 会議で重要議題の検討が済んで一息ついたときにも、「そういえば最近、挨拶はうまくできている?」などと話を振って、挨拶の徹底度を確認する。各従業員から「来社したお客様を迎えたときに、誰の挨拶が良かったか」など具体的に報告を聞く。

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執筆=宮坂 賢一/原 武雄

執筆=宮坂 賢一/原 武雄

フリーライター

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