アスリートに学ぶビジネス成功への軌跡(第11回)

自転車競技の英雄 中野浩一氏の背中を押した使命感

2019.05.30

クリップについて

 タイトルの“英雄”という表現には、多少違和感を覚える方もいるかもしれない。中野浩一氏は1975年に競輪選手としてデビューし、いきなり18連勝。1980年には日本のプロスポーツ界で初の年間賞金1億円突破を実現するなど、トップ選手として競輪史上に残る活躍をしてきたことは広く知られている。つまり、名選手であったことは間違いない。それをさらに“英雄”と持ち上げるのはなぜなのか。

 中野氏には、以下のようなエピソードがある。

  ●中野氏がフランスでエールフランス機に搭乗する際にはレッドカーペットが敷かれた。
  ●ヨーロッパで現地の人と話をしていて、相手が中野浩一だと分かった途端、驚きのあまりその人が硬直してしまった。 
  ●テレビ局の解説者として世界的に有名な自転車ロードレースのツール・ド・フランスを取材に行った際、関係者の休憩所に中野氏が入っていくと、そこにいた全員が立ち上がり、敬意を表して中野氏に挨拶をした。 
   ●同じく中野氏がツール・ド・フランスの1997年の優勝者に「僕のことを知ってる?」と聞くと、その選手は「あなたを知らない自転車競技の選手がいるのですか?」と返したという。

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執筆=藤本 信治(オフィス・グレン)

執筆=藤本 信治(オフィス・グレン)

ライター。

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